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多変量データの触覚化に関する概念実証的試み

  • 執筆者の写真: Ryu Murakami
    Ryu Murakami
  • 10月22日
  • 読了時間: 2分

更新日:10月24日

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例えば複雑な様相をもつ社会統計を「触れて感じる」形にしたら何がみえるのか。

まずは複数の数値データを一つの球体の形で表現するプロトタイプを作りました。

社会の変化を“触って感じる”もうひとつの見方を探る試みです。


触れて感じる社会データ「The Social Morphology Ball」の概念のモックアップを作成いたしました。

実際の人口動態統計に関する公開データを使用して、出力した結果を図として添付します。


概念自体はMIT Media Labの石井裕先生が率いるThe Tangible Media Groupの諸作品に着想と影響を受け、アートとサイエンスの協奏として一つのテーマを走らせることができないかと試みています。


作動原理としてはロバスト正規化と非線形変換でスケーリングと圧縮を行い、その後に構造体の変形量計算とターニングポイントなどのデータ解釈のための平均変化率や累積和計算を行います。ただ、計算や実装などはこれから適したものを探索する予定です。


本試みは社会データの実体化(Social Data Embodiment)、データの触覚化(data physicalization)の概念実証として位置付けたいと思います。


複数の単位や桁の異なる社会統計のような数量を一つの構造体(まずは球体)にして転がすことができないかというコンセプトで、このモックアップを作ってみました。

出力ファイルは3Dプリンタで出力できるSTL形式やgif、pngなどで表現します。


たとえばある期間のデータを年単位で分割し、それぞれを球体にすると年ごとに独特の形のボールができます。もしかすると、触り心地でデータの起伏を感じることができるのではないかと考えています。

将来的には誰もが「眼で見る」以外の方法でも多変量な数値データを感じることができたなら、新しい何かが“みえて”くるのではないか。この概念からそんなイノベーションが生まれたら素敵だな。と考えています。


社会に対してどのように実装するのがよいか,どのような形で表現するのが触るひとにとってしっくりくるのか,そもそもどのような役に立つのか。これから考えるべき課題は山積みです。


※ただし、今回のプレプリントの計算式やプログラムは未完成であることを申し添えます。Pythonスクリプトの根幹は今回のProof-of-ConceptのモックアップのためにChatGPT5で作成されました。


題: The Social Morphology Ball Model: A Proof-of-Concept for Spherical Representation of Multivariate Social Data


以下に本研究に関するプレプリントのDOIを記載します。


【DOI: SocArXiv】


 
 
 

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